ノアのGHCタッグ王者・潮﨑豪(34)が9日、GHCヘビー級王者・中嶋勝彦(28)の独走に「待った」をかけた。

 中嶋は7日の後楽園大会で杉浦貴(46)を退けてV3に成功。次期挑戦者に誰も名乗りを上げてこない現状に、不満を口にしていた。これに異を唱えたのが潮﨑だ。

「もちろん中嶋勝彦の持っているベルトは常に見ている。一人のレスラーとして中嶋に勝ちたい」 21日の大阪大会では、マイバッハ谷口(40)と保持するGHCタッグ王座V2戦(挑戦者はマサ北宮、拳王組)を行うが「まずはGHCタッグを防衛してから(ヘビー級を)取りにいきたい」と“2冠奪取”を宣言したのだ。

 全戦シングル戦となったこの日の後楽園大会では小峠篤司(31)をショートレンジの豪腕ラリアートで一蹴。一方の中嶋も拳王をバーティカルスパイクで沈めた。中嶋は「先に(タッグ王座を)防衛してくれって。オレの中でもいろいろ考えていることがある」と不敵に話した。新たな動きを見せ始めたノアのヘビー級戦線。潮﨑は中嶋の快進撃を止めることができるか。