大日本プロレスの“筋肉男”関本大介(35)が18日の横浜文化体育館大会で王者・神谷英慶(24)を破り、史上最多3度目となるBJW認定ストロングヘビー級王座を獲得した。

 18分を超える激闘に終止符を打ったのは、初めて放った“隠し技”のバーニングハンマーだった。

 バーニングハンマーは“鉄人”小橋健太のオリジナル技。関本にとって小橋は憧れの存在で、プロレスラーを目指すきっかけとなった人物だ。「実家の近所が(大阪)府立体育会館で、そこによく試合を見に行っていました」。それだけに「今まで確かに出したことはないですけど、ずっと見てきた技ですし、練習もしてきた。やるチャンスがなかなかなかったけど、今日はとっさに出ました」と喜びをかみしめながら話した。

 3度目の戴冠となるが、目指すものはすでに決まっている。「防衛し続けることですね。防衛回数の記録を超えたい。それから、負けている相手ともやらないと」と宣言した。最多防衛記録は自身の持つ10回。そして、その記録を止められた相手は東京スポーツ新聞社制定「2016年度プロレス大賞」で最優秀タッグチーム賞をともに受賞した盟友・岡林裕二(34)だ。

 盟友を倒し、自分の記録を超えることができるのか――。関本の新たな挑戦は始まったばかりだ。