【プロレス大賞】レスリング特別表彰 伊調「忘れられない1年」

2016年12月14日 16時20分

国民栄誉賞の受賞決定会見で笑顔を見せる伊調

 2016年度プロレス大賞レスリング特別表彰は、8月に行われたリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した女子48キロ級の登坂絵莉(23=東新住建)、同58キロ級の伊調馨(32=ALSOK)、同63キロ級の川井梨紗子(22=至学館大)、同69キロ級の土性沙羅(22=同)の4人に贈られる。2004年アテネ五輪から4大会連続で金メダルを獲得し、国民栄誉賞を受賞した伊調には、財団法人・東京スポーツ新聞格技振興財団特別賞も決まった。

 

 伊調は2002年世界選手権ギリシャ大会で初優勝し、同年レスリング特別表彰を初受賞。以来、世界の舞台で勝利を重ね、特別表彰も実に14度目となった。「私が高校生のころから14度目の表彰、そして特別賞、誠にありがとうございます。今年は私のレスリング人生で本当に忘れられない1年になりました」と感慨深げに語った。

 

 リオ五輪では重圧に打ち勝ち、女子では世界初の五輪4連覇を成し遂げた。決勝は見事な逆転勝利。試合終盤になっても相手にリードを許し、見る者があきらめかけた残り4秒、ワンチャンスをものにして逆転した。その姿は、多くのアスリートに影響を与え、日本政府は国民栄誉賞を授与。勝敗より内容を重視し、レスリング技術を追求してきた求道者は、スポーツに熱中する若者の手本になる存在だ。

 

 現在は各種表彰、イベントに引っ張りだこ。もともとファッションにこだわりがあった伊調は、日本女性として着物など和装文化を世界に発信することも意識する。競技以外の分野へも興味のアンテナを張り、世界を広げている。

 

 注目されるのは2020年東京五輪に向けての去就。5連覇を目指すのか、指導に専念するのか。今はじっくりと自分を見つめ直す時間に充てている。忙しいなか、体を動かすことも忘れてはいないが、ケガの治療もあり充電中だ。今後について「この1年に満足せず、次のレベルに向け精進していきたい」とさらなる高みを目指し、快進撃は続く。

関連タグ: