<全日本プロレス・両国国技館大会(27日)>ゼウス(34)、ボディガー(48)組が関本大介(35)、岡林裕二(34)の大日本プロレス最強コンビを撃破。世界タッグ王座奪還に成功した。

 常識外の肉体とパワーを誇る4人による王座戦は、意地がぶつかり合う超肉弾戦となった。勝敗を分けたのは挑戦者組が見せたまさかの「眉山返し」だ。王者組が必殺の眉山(合体式二段ジャーマン)を狙うや、ボディガーが後方から殴りつけてゼウスを救出。そのまま2人で大日本コンビを抱え上げて、マットに叩きつけた。

 これで流れを引き寄せると、最後はゼウスがジャックハマーで関本をKO。6月15日に失った王座の奪還に成功した。ゼウスは「新しいプロレス、人生の区切りになったと思う」と感無量の表情。ボディガーも「ベルトを取られた2人から取り返せてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 さらにゼウスは大相撲序二段の朝山端(24=高砂)にも感謝の言葉を口にした。角界入りする前にゼウスが主宰する「KING GYM」(大阪市)のスタッフとして働いていた愛弟子は、九州場所13日目で全勝優勝を果たしている。ゼウスは「彼の活躍に刺激を受けた。彼が勝ったから自分も負けられないと」と胸を張った。

 関取の座を目指す愛弟子とともに、連勝街道を突き進むつもりだ。