【マーベラス】長与が期待の若手の魅力を語る

2016年11月27日 16時30分

長与が育てている3人はいずれも個性的だ。手前左から桃野美桜、彩羽匠、門倉凛

 女子プロレス界最大のカリスマ・長与千種(51)率いる「マーベラス」が12月17日に、大阪・アゼリア大正ホールで大会を開催する。5月3日の旗揚げ戦(東京・豊洲PIT)から、今回が2度目の関西進出で“3本の矢”ともいえる長与チルドレンの成長が、団体の屋台骨を支えている。師匠の長与が彩羽匠(23)、桃野美桜(18)、門倉凛(23)の若手3選手の魅力と今後への期待を語った。

 

【彩羽匠(23)】若手3人の中でも中心となるのが彩羽だ。長与に憧れて女子プロレスラーになり「スターダム」に入団。15年2月にマーベラスに移籍し、5月3日の旗揚げ戦ではメーン(対里村明衣子戦)を任せられた。

 

 長与:彼女は来るべくして私のところに来たんだと思う。今考えると来て正解。あのままだとただのボーイッシュな感じで終わった。最初は線が細かったから、レスラーとして「信じられる体格と発想」が欲しかった。だから入ってくる前と今の体つきが全然違うと思う。

 

 大食いと筋トレを命じて、体はひと回りもふた回りも大きくなった。自分の「後継者」と目している彩羽には英才教育を施している。

 

 長与:匠には(昨年8月と今年2月の米国大会で)世界も見せた。同時に非現実的な電流爆破も体感している。そうすると「プロレスはこうじゃないといけない」というのが外れてくる。彼女がガーッとくるのは来年じゃないかな。

 

 期待が大きいからこそだろう。今後へのアドバイスも通常とは違う。

 

 長与:敵をどんどん増やしていったほうがいい。本当のスターって周りは敵だらけ。その座を手に入れるためには鬼でも邪にでもならないと。

 

 未来のカリスマ候補は2017年に大飛躍を遂げそうだ。

 

 ☆いろは・たくみ 本名非公表。1993年1月4日、福岡・福岡市出身。長与に憧れプロレスラーになり、13年4月29日のスターダム両国大会でデビュー(対里村明衣子戦)。昨年2月、マーベラスに移籍。得意技は師匠譲りのランニングスリー。170センチ、67キロ。

 

【桃野美桜(18)】昨年、マーベラスの第1期生として最初に入門したのが桃野だ。当時は高校1年生。長与のプロデュース興行「That's女子プロレス」でプロレスに夢中になり、高校を中退。長与の元を訪れた。

 

 長与:彼女は自分から来た。「自分にもできるんじゃないかと思って(プロレスを)やったら難しくて、それが悔しかった。でも自分も(長与興行の選手のように)なりたい」って。勝ち気で強気なものが彼女の身長(149センチ)を超えたところにある。

 

 旗揚げから間もない6月には「左肘内側側靱帯帯損傷」で3か月の欠場。それでも強いメンタルで乗り切った。性格は同じ新人の門倉とは正反対だ。

 

 長与:桃野はあれくらいの世代の女のコたちの希望なんだよね。自分からガンガンきついところに入っていく。それに「かわいい」と言われるのが嫌い。「かわいい」は見下げられているから「カッコかわいい」じゃないと嫌というタイプ。自分で言葉に出した願いと努力は、裏切らないと思っている子です。

 

 ピンクのコスチュームに身を包みながら、実は気が強いルーキー。それが桃野だ。

 

 ☆ももの・みお 本名同じ。1998年5月30日、千葉・市原市出身。高校の時にKAORUに憧れマーベラスの練習に参加。今年2月13日のマーベラス・米ニューヨーク大会でデビュー。必殺技はフライングクロスボディーアタック。149センチ、54キロ。

 

 【門倉凛(23)】長与ですら「不思議ちゃん」と呼ぶのが、青をイメージカラーとする門倉だ。母親が大の長与ファンということもあり、小学校時代からプロレスに興味を持っていた。レスラーになりたいという夢は持ちながらも決心がつかず、マーベラスにはスタッフとして応募。ところが長与から「プロレスやれば?」と勧められ、2か月も悩んだ末に決意した。

 

 長与:顔を見た瞬間、悶々としているものを感じた。人付き合いも下手だし、人を笑わせることも、人前でしゃべることも苦手で、ある意味ネガティブ。でも(リング上では)不思議なぐらい輝きを出すんだよ。

 

 5月3日のデビュー戦から負け続き。だがAKB48などアイドルのように、早くも熱狂的な「追っかけファン」がついているのが彼女だ。

 

 長与:不思議ちゃんのままファンが増えている。ひょっとしたらハルウララのように一生勝てないかもしれない。技術的にも身体的にも桃野のほうが上回っている。でも、癒やしと明日への希望なんだろうね。

 

「お客さんを集めてこそプロレスラー」という考えを持つ長与も認める門倉。人気爆発に期待がかかる。

 

 ☆かどくら・りん 本名杉浦一美。1993年2月27日、千葉・千葉市出身。スタッフとして入団するも、長与の勧めでプロレスラーとなる。5月3日の旗揚げ戦でデビュー(対浜田文子戦)。必殺技はウラカンラナ。156センチ、54キロ。