W―1の黒潮“イケメン”二郎(24)が21日、自身のプロデュース興行「みんながもっとイケメンを好きになる☆」(東京・新木場1stRING)を開催。1日3試合の奮闘を見せ、メーンでは本名の樋口壮士朗としてリングに上がり、尊敬するスペル・デルフィン(49)に勝利した。

 黒潮は父・二朗さん(53)の影響で「物心つく前からファンだった」というデルフィンとの一戦を「公開親孝行」と位置付けていた。しかし憧れの人を前に焦ったのか、序盤からデルフィン公認のイケメンクラッチ(=デルフィンクラッチ)を何度も仕掛けては切り返され、リングサイドで父親が見守る中「バカ息子」とヤジを飛ばされた。

 試合はデルフィンのペースで進むも、最後はデルフィンクラッチを決められた瞬間、巧みに切り返す変型エビ固めで逆転勝利。デルフィンは黒潮に「クラッチを出すのが早すぎる」と苦言を呈しながらも「日本のプロレス界を引っ張っていく選手になれ」とエールを送った。

 感極まった黒潮は「俺はこのまま世界を変える。タイトルマッチに向け突っ走る!」と、河野真幸(36)とのW―1チャンピオンシップ(12月9日、後楽園)に向けて気合を入れ直していた。