主役の重責を果たし棚橋MVP

2011年12月15日 14時00分

【2011年度プロレス大賞:最優秀選手(MVP)】

 今年で38回目を迎えた東京スポーツ新聞社制定「2011年度プロレス大賞」選考委員会が13日、東京・千代田区の日本プレスセンターで開かれ、最優秀選手賞(MVP)は棚橋弘至(35=新日本プロレス)が2年ぶり2度目の受賞を果たした。また年間最高試合(ベストバウト)には東京スポーツ新聞社主催の東日本大震災復興支援チャリティープロレス「ALL TOGETHER」(8・27、日本武道館)で行われた武藤敬司、小橋建太組VS飯塚高史、矢野通組が選ばれた。授賞式は来年1月12日に東京・銀座ブロッサムホールで行われる。


 この日行われた選考委員会で、最優秀選手の候補に挙がったのは棚橋と中邑真輔、ノア・KENTAの3人。棚橋は1回目の投票で24票中23票を集める圧倒的支持を集めた。「今年の顔と言えるのは棚橋」「他団体の王者と比べても自分の団体とプロレス界を引っ張ろうという覚悟が違う」という声に後押しされ、文句なしの受賞となった。

 他の追随を許さなかった今年はまさに「棚橋の年」だった。1・4東京ドームで小島聡からIWGP王座奪還を果たすと、破竹の防衛ロードをばく進。6月の後藤洋央紀戦、9月の中邑真輔戦、10月の内藤哲也戦の3試合がベストバウト候補に挙がるなど高レベルの試合を連発し、IWGP最多タイとなる連続防衛10を達成した。さらに5月にはIWGP史上初めて米国で王座戦開催、さらに9月にはメキシコ遠征と、海外でもその存在を大いにアピールした。

 また一方では、東日本大震災直後から団体の垣根を越えた「チャリティーオールスター戦」をいち早く提唱。後に実現した32年ぶりの夢決戦「ALL TOGETHER」でもメーンでメジャー3団体の王者トリオを結成し、主役の重責を果たした。

 2年ぶり2度目の栄冠に輝いた棚橋は「今年のほうがうれしいですね。2009年はケガで2か月休んでしまったけど、今年は1年間走り続けることができましたし。歯車がガッチリかみ合った」と満面の笑みだ。同時に「これでハードルが上がると思います。変化、進化が求められるけど、そのへんは俺の最も得意とするところなんで。2012年も期待してください!」と更なる飛躍を誓った。

 38年にも及ぶプロレス大賞の歴史で複数回MVPを受賞したのはアントニオ猪木、故ジャイアント馬場さん、故ジャンボ鶴田さん、天龍源一郎、武藤、小橋の6人。そうそうたる名レスラーの仲間入りを果たし、今後は偉大なる先輩たちの記録にも挑むこととなる。

 最も意識するのが猪木と天龍の持つ「3年連続MVP(猪木1976~78年、天龍86~88年)」の記録だ。棚橋は「去年取れなくてメチャクチャ悔しかったんですけど、同時に連続して取るのって本当に難しいなって。身をもって感じた驚異的な記録だからこそ、挑戦しがいがある」と、継続中のIWGP連続防衛記録とともに同記録の更新=4年連続MVP達成を一大野望に掲げた。もちろん最終的には猪木の持つ通算受賞記録「6」超えも狙うつもりだ。

「MVP=日本一のレスラーですから。何度でも言いますが、プロレス界は俺に任せてください!」。再び頂点に立った棚橋。さらなる進化を遂げた逸材は、プロレス史に名を残す名レスラーへの道を着実に歩んでいる。

 

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