初代タイガーマスク(58)が復活を目指す古武道「須麻比(すまひ)」の大会「闘儀の会」が、来年2月4日に東京ドームシティホールで開催されることが29日、発表された。

 須麻比は日本最古の格闘技で、あらゆる武道の原点とされる。日本須麻比協会会長を務める初代虎は「資本主義的な、売れるための戦いではない。しっかりとした武芸を見せていきたい。それが日本のため」と大会の趣旨を説明。実戦形式となる同大会の詳細ルールは現在調整中で「リングかもしれないし、土俵かもしれないし、パンクラチオンのような形になるかもしれない」と不敵な笑みを浮かべた。

 参戦選手には桜木裕司、船木誠勝、タカ・クノウ、ミノワマン、長井満也が名を連ねた。さらに元関脇貴闘力の復帰戦と、その長男で名横綱大鵬の孫にあたる納谷幸男(22)のデビュー戦も予定されることが明かされた。

 格闘家を志して2013年3月に入門したものの、昨年は病気を患い約1年を棒に振ってしまう。それでも現在は完治し、ついにプロデビューが決まった納谷は「さっき聞いたばかり。ビックリしてますが、うれしいです。あと3か月しっかり練習を積みたい」と意気込んだ。

 秘蔵っ子の初陣に初代虎も「大鵬(の名前)という大変なものを背負って、はい上がってきてくれた。いい試合を見せてもらいたい」と期待を寄せた。日本最古の武道の神秘とともに、大横綱のDNAがベールを脱ぐ。