IGFは28日、新ブランド「NEW」の立ち上げを発表した。

 旗揚げ戦は来年4月5日に東京・後楽園ホールを予定。この日の会見に出席した鈴川真一(33)、船木誠勝(47)らが参戦する。またこれまでIGFで立会人を任されてきた藤原喜明組長(67)が「相談役」としてマッチメークや選手の指導などを任され、“顔役”を務めることも決まった。

 さらなる参戦選手について藤原組長は「意中の選手はいるけど、それはまあ、小出しに」とけむに巻いた。そんな中、まさかの選手に参戦を呼びかけたのがサイモン猪木取締役(42)だ。サイモン氏は「藤田選手に参戦してほしい。これからも粘り強く話を続ける」とぶち上げた。

 藤田和之(46)は9月25日のRIZINさいたま大会でバルト(31)に敗れ引退を示唆。さらに10月に入って師匠のアントニオ猪木氏(73=参議院議員)のもとを訪れて「引退あいさつ」も行っている。

 師匠も了承した以上、「引退」は事実として揺るがないように思われるが、サイモン氏は「ボクはまだ諦めていません。今でも継続的に藤田選手とは話をしている。つながりにくいけど、LINEでも(ラブコールを)送っている」と現役続行に向けた説得を続けていることを明かした。

 新ブランド「NEW」では2年間で50試合を行い、5万人の集客を目指す。集客が目標人数に届かなかった場合は、消滅も視野に入れている。ミラクルな野獣復帰を実現させ、新たなうねりを生み出すことができるか。