超戦闘プロレスFMWは27日、都内で会見し、11月24日後楽園ホール大会のカードを発表。メーンで邪道・大仁田厚(59)率いる「大仁田軍」が、初代タイガーマスク(58)が送り込んだとされる「タイガー軍」と対戦することが決まった。

 大仁田は「初代タイガーの35周年ということで、その前祝いをFMWのリングでしようと思った。タイガーの事務所(リアルジャパンプロレス?)に打診したら、こういうメンバーを出してきた次第です」と経緯を説明した。

 メーンで行われる8人タッグ戦のカードは大仁田軍(大仁田、保坂秀樹、雷神矢口、Hi69)VSタイガー軍(グレートタイガー、3代目タイガーマスク・ティグレ・エン・マスカラード、ブラックタイガー・ウノ、X)と発表した。

 ところが会見中、初代虎の代理人を自称する5代目ブラックタイガーと“房総タイガー”を名乗る謎の覆面男がベルトを持って登場。「このベルトを使って8人タッグのタイトル戦にしろ」と威嚇した。房総タイガーの声は先日の千葉・袖ケ浦市議選で落選したあの男に似ていたが、発表されたカードでは大仁田軍に入っていたので気のせいだろう。

 話がややこしいので2人の要求内容を説明すると…。FMW認定世界ストリートファイト6人タッグ王座というベルトがあったが、4代目王者の大仁田、保坂、ショーン・ギネス組が3月27日新木場大会のV2戦を最後に防衛戦を行っていないため、現在は空位になっている。そこでベルトを1本追加して、同王座を8人タッグのベルトにしたうえで「新王者決定戦」をやれと要求しているのだ。

 これに大仁田は「4本にしてやるよ。その代わり条件がある。お前らが負けたら、縄で縛ってでも初代タイガーを連れてこい! 心臓が痛いなんて言ってる場合じゃねえ。タイガーという名に屈辱を浴び、何十年という遺恨があるんだ」と迫った。

 狭心症で昨年3月から欠場している初代虎は、リアルジャパン12月7日後楽園大会での復帰を目指している。敵地で激闘を繰り広げてきた因縁の虎を、今度はホームリングに引っ張り込む構えなのだ。

 これに圧倒されてしまった初代虎の代理人2人は「わ、分かった。縄で縛ってくる」と勝手に約束。これにしてやったりの表情だった邪道は「前祝いのつもりでタイガー軍団を呼んだんだ。初代タイガーも『大仁田ありがとう』と感謝して当日は会場に来ることだ。あんたらからも伝えとけ」と通告した。

 このほか、ダブルメーンイベントのハードコアタッグマッチ(田中将斗、大家健組 VS W★ING金村、橋本友彦組)など7試合が決まった。