新日本プロレスの永田裕志(48)が23日、千葉・東金アリーナで地元凱旋興行を開催。デビュー25周年となる来年のプランを明かした。

 永田はこの日のメーンで天山広吉(45)、小島聡(46)、中西学(49)と第3世代カルテットを結成し、内藤哲也(34)率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンと8人タッグで対戦。中西との新合体技・九十九里ハンマーや白目式腕固めを繰り出し奮闘したが、最後は中西が内藤にデスティーノを浴び敗れた。

 東金で初めて黒星を喫した永田は「悔しいね。この厳しい現実を忘れずにやっていく。プロモーターとしても、もっとお客さんを入れたかった反省がある」と唇をかみしめた。だがノアのビッグマッチや、近隣の東金文化会館で行われた研ナオコのライブと時間帯がバッティングする“興行戦争”の中で、1550人満員の観衆を集め大会を成功に導いた。その手腕は「東金の英雄」の名に恥じないものだ。

 永田は早くもデビュー25周年の節目となる来年の大会開催を宣言。「これまでの東金はお祭り的なカードだったけど、今までやれてなかったことをやりたいなと。シングルマッチとかね。25周年、49歳の中でこんなにすごいのか、というものを見せたいというのはあるよね」と青写真も抱いている。

 かねて天龍源一郎の持つIWGPヘビー級王座最年長戴冠記録(49歳10か月)更新を掲げるだけに、49歳で迎える凱旋興行は一つの試金石となる。「来年の今頃にチャンピオンベルトが(自分の腰に)あればなおさらいいけどね。意味のあるシングルができれば」と豪語したミスターは、記念イヤーでの完全復活へ向け再び走り始める。