新日参戦レスラー大麻起訴 裏には薬物巡る米国内事情が…

2016年10月15日 16時30分

 大阪府警関西空港署は14日、プロレスラーのマット・サイダル(本名マシュー・コークラン=33、米国)を関西空港で液体大麻を密輸したとして、大麻取締法違反(輸入)の疑いで9月23日付で逮捕し、今月13日に起訴したと発表した。サイダルは新日本プロレス9月22日の広島大会に参戦するため同日に来日。ハワイから到着した関西空港の税関で、液体大麻計約2グラムをリュックサックに隠して輸入したとして拘束された。同署によると、8~9月にフロリダ州で購入したと説明し「家庭問題などで悩みを抱え、大麻を使うと一時的に忘れることができた」と容疑を認めているという。

 

 2008年から世界最大のプロレス団体・米WWEに参戦。リングネーム「エヴァン・ボーン」として驚異の空中殺法を武器に活躍した。14年にWWEを退団した後は「マット・サイダル」の名前に戻し、IWGPジュニアタッグ王座を奪取するなど新日マットで存在感を見せていた。

 

 世界的に名の知れたトップレスラーが、なぜこれほど大きな過ちを犯したのか。関係者は「サイダルは(大麻の)ヘビーユーザーというわけではなかった。カリフォルニアで最近出た合法の新しい大麻だったから大丈夫と思っていたのかもしれない。ルールを勉強できていなかったので、悪いことが起きた」と話す。

 

 WWE時代には、薬物使用による「ウェルネスポリシー」違反で出場停止処分を科されている。当時使用した禁止薬物については明らかになっていないが、薬物に対して甘い考えがあったことだけは間違いない。

 

 一方、新日プロは「飛行機トラブル」のため広島大会を欠場すると発表していた。これについて広報は「入国時にトラブルがあったことは把握していたが、連絡が一切不通だったため詳細については把握できていなかった」。「ニュースが事実だとすれば、大変残念です」とコメントした。新日プロは現在台湾に遠征中だが、サイダルとの契約を解除する可能性が高い。プロレス女子が増加するなど人気回復傾向のプロレス界にとって、水を差す事件となりそうだ。