全日本プロレスの秋山準社長(46)は、ランズエンドとの協力関係を維持することを表明している。崔領二(36)は今年の「チャンピオン・カーニバル」に初参戦。以来、全日マットにレギュラー参戦するようになった。8月21日にはランズエンドと全日本のコラボ興行をエディオンアリーナ大阪第2競技場で開催。795人超満員(主催者発表)の観衆を集め、大成功に終わった。秋山社長は「最初は崔くんが欲しかった。俺の中では崔領二というレスラーはいい男だと。彼が話してきてくれたことだから(コラボ興行を)やろうということになった」と経緯を説明。今後の関係については「世話になった人には感謝の気持ちがあるから、返したい。これからも一緒にできることがあればやりたいなと思う」と話した。

 昨年秋に主力選手の大量離脱に見舞われた全日本は、他団体やフリー選手の協力を得て危機を乗り越えた。しかも崔は8月27日の名古屋大会では3冠ヘビー級王者・宮原健斗(27)に初挑戦も果たしており、特別な思いがあるという。

 これを受けた崔は「独立して試合がない時に声をかけてもらい、正直うれしかった。いいオファーをもらったから、いい意味で裏切りたかった。とんだ拾い物をしたなって。全日本のために力になれることがあれば、お互い一緒にパッと上っていけることをやりたい。ボクと全日本にしか起こせない波が必ずある」と熱っぽく語った。