全日本プロレス「王道トーナメント」2回戦が17日、横浜ラジアントホールで行われ、注目の〝悪魔仮面〟ケンドー・カシン(48)は青木篤志(38)を撃破し、準決勝(19日、後楽園ホール)進出を決めた。

 腹部に永田裕志、将軍岡本、民進党の蓮舫新代表という何の脈絡もない3人の写真をペイントした姿で登場したカシン。一方の青木は売店へ直行すると、自腹でカシンキャップ(3000円)を購入。これをかぶって挑発した。

 試合は〝カシンワールド〟一色だった。カシンがフォールにいくとボンバー斉藤レフェリーが高速カウントを入れるのに対し、青木の場合はスローカウント。観客席からは「レフェリー、グルだろ!」「阿部四郎か!」などのヤジが飛び交う。

 しかもカシンは、持参した大怪獣モノの卵が奪われると激高。首固めを決めたところに高速カウントが入り勝利を収めた。試合後は青木に向かって「はぐれIGF軍」のTシャツを示して「一緒にやろう」と声をかけたが、青木はもちろん拒絶。それでもこりずにバックステージで「彼もはぐれたいんじゃない?」と入場待ちの秋山準に勧誘工作を仕掛ける始末だ。

 とにかくこれにより、準決勝の相手は因縁の諏訪魔に決定。カシンは「(19日の)セコンドがいない。諏訪魔が(大物セコンドを)連れて来いと言ったけど…。もしよかったら『怪獣モノに卵を返すから後楽園に来てくれ』と書いてくれ」と言い残すと、姿を消した。

 ここを突破すれば同日の優勝決定戦進出が決まる。