リアルジャパンプロレス10日「GOLDEN AGE OF THE TIGER」(東京・ディファ有明)のメーンで第10代レジェンド王者の船木誠勝(47)が、大谷晋二郎(44)にまさかの敗北を喫し、初防衛に失敗した。8月の肋骨負傷から復帰したばかりだっただけに、ケガの影響があったことは間違いない。今後に心配を残す一戦となってしまった。

 船木、大谷の2人はレジェンド王座戦にふさわしいストロングスタイルの試合を展開。一進一退の激しい攻防は20分を超え、最後はドラゴンスープレックスホールドで大谷が勝利した。

 またも初防衛に失敗した。船木は昨年9月にも第8代王者のスーパー・タイガーを破って同タイトル獲得に成功したが、12月の初防衛戦で関本大介に敗れて防衛に失敗。今年6月に再戦が組まれ、船木はベルトを奪還したものの、再び失う結果となった。

 ベルトを手放した船木は「残念ですね。やはり、体調が万全ではなかったから…」とガックリ。一方、初めてレジェンド王座に輝いた大谷は「これがリアルジャパンのトップの証しなんだろ? 1番強いやつが巻くベルトなんだろ? やってやろうじゃねーか」と話した。

 船木は8月、不意のアクシデントで肋骨を負傷。医師から「左肋軟骨症」と診断され、復帰したばかりだった。ケガの影響について「やはり爆弾を背負っていたので。体調が万全でなかったことが一番悔しい。浴びせ(蹴り)も使えなかったし、あばらのせいで使えない技もあった」と話した。

 超花火では爆破王のタイトルも持つ船木。負傷の影響で田中将斗との初防衛戦は、決戦2日前で「延期」となっていた。その防衛戦も近々行われる予定だが、そこでもケガの影響が出ることが必至だ。このまま船木はもう1つのタイトルも失ってしまうのか…。