IGF「INOKI ALI40周年記念東京大会」(3日、東京ドームシティホール)はメーンのタッグマッチで鈴川真一(32)が青木真也(33)をバックドロップ4連発でKO。勝ち名乗りを受けると「残っているのはオレだけ。IGFを守ってもっとすごい団体にしたい」とエースの決意を語った。

 とはいえ現在、IGFは12月3日のマカオ大会が予定されているものの、国内大会は未定。年内はこれが最後の大会になる可能性もあり、先行きは不透明だ。そんな「一寸先はハプニング」な状態で、エース・鈴川の決意に呼応するように「新ブランド」を立ち上げる計画がある。

 サイモン猪木取締役(42)は「(新ブランドの)来年の立ち上げを目指しています。今までの『GENOME』シリーズは大きい会場がメーンだったが、新ブランドは小さい会場が中心になる」と説明。立ち上げ当初は月1回ペースで開催し、最終的には週1回ペースを目指す。さらにその目的をこう語った。

「今までよりも選手をより出しやすくしようという目的もあります。『GENOME』シリーズでは有名な選手やベテランが中心になりがちだったが、新ブランドでは若手選手や地方の有力選手を積極的に起用して発掘したりとか。あるいは今まで『IGFっぽくない』という理由で見送っていた選手も起用したり」

 これまでIGFではあまり重視されなかった中軽量級の選手の起用にも積極的に乗り出すという。新ブランド名は近々発表の予定。迷走状態から復活の切り札となるか。