【DDT両国】KO-D新王者・石川 悲しき「ススキノ追放事件」

2016年08月29日 16時30分

竹下(右)を撃破した石川

<DDT東京・両国国技館大会(28日)>KO―D無差別級選手権は、挑戦者の石川修司(40)が竹下幸之介(21)を撃破し第59代王者に輝いた。15分過ぎに竹下のぶっこ抜きジャーマンを浴びた石川だったが、強烈なニーリフト連発で反撃。スプラッシュマウンテンから最後はジャイアントスラム(リストクラッチ式五輪スラム)で3カウントを奪った。

 

 DDTや大日本などインディ団体の主要タイトルをほしいままにする196センチ、145キロの大巨人。2009年に大日本でデスマッチに挑戦したことがキッカケで一気にブレークしたが、実はその原点には悲しい事件があった。

 

 それは同年4月の札幌大会後のこと。当時の石川は、現在の岡林裕二(大日本プロレス=33)に匹敵する“性豪”として知られていた。大会翌日も意気揚々とススキノに繰り出したのだが…。某店で全裸になると、傷だらけの巨体に恐れをなした女性従業員がサービスを拒絶。なんと石川はそのまま店を追い出されてしまったというのだ。

 

 この事件をキッカケに石川は“ネオン街恐怖症”となってしまう。もともとは岡林同様にあり余る精力をリング上で爆発させてきたタイプ。「以後は悶々とした気持ちを、全て試合にぶつけることにした」と、やり場のない力をプロレスだけに変換したことが出世の原動力になったという。

 

 石川と行動を共にしている佐々木大輔(30)は「修司はなあ…常に欲求不満なんだよ。その悲しみが分かるか? 合コンばっかりやってる大学生(注・竹下のことか?)に負けるわけねえだろ。しかもその欲求は、年々たまっていく一方なんだ」と強さの秘訣を明かした。その言葉を証明するかのように、石川はリング上で「俺の全盛期は、今より明日だぜ!」と豪語。肉体同様に巨大化し続ける大巨人のやるせないパワーが、インディマットを制圧しようとしている。