新日本プロレス「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の内藤哲也(34)が18日、IWGPインターコンチネンタル王座に初挑戦することが決定的になった。現王者マイケル・エルガン(29)からの次期挑戦者指名を受諾した内藤は、早くも挑発的な言葉を連発。上半期のIWGPヘビー級王座戦線をけん引した男が、何のためらいもなくIC王座戦線に移行する真意とは――。
内藤は19、20日(日本時間20、21日)のROHネバダ州ラスベガス大会に参戦するため、この日の午後に米国へ出発した。優勝候補本命と目されたG1クライマックスで決勝進出を逃したものの、チャンスは早くも回ってきた。公式戦(7月24日、後楽園)で土をつけたIC王者・エルガンから次期挑戦者の指名を受けたのだ。
これに対し内藤は「エルガンはそんなに俺にベルトを渡したいのかな。トランキーロ…と言いたいところだけどさ。まあ拒むことはしないですよ」と受諾。次期シリーズ(9月4日、三重・桑名で開幕)での王座戦が決定的となった。エルガンとのシングル戦は過去2戦2勝で「結果は見えてる。むしろ挑戦してくるのはエルガンでしょ。なんならラダーマッチとか、彼が勝てそうなルールを考えてもらってもいいよ?」と、早くも挑発的な言葉を並べ立てた。
初代王座決定トーナメント(2011年5月)への参戦を除き、内藤はこれまでIC王座に挑戦したことはない。4月にはIWGP初戴冠を果たして上半期の同王座戦線を席巻したにもかかわらず、いきなり縁もゆかりもないICへ“路線変更”することにためらいはないのか? だが内藤は「ひとつ言っておきたいのは『挑戦させろ』なんてひと言もいってないからね(注・言われなくても分かっている)。まあIWGPもそうだったように、ICもベルトの方から勝手に俺に近づいてきちゃうってことでしょ。内藤哲也の方が2つのベルトよりも価値が上ってことでいいんじゃない?」とキッパリ言い切った。
内藤からすればあくまで今回は新日プロで最も“オイシイ”自分に、ICが挑戦してくるという構図。どこまでも不遜な制御不能男が、満を持してIC戦線に登場する。