岐阜で初開催となった新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」で、地元出身の棚橋弘至(39)が躍動した。

 Aブロック公式戦で後藤洋央紀(37)と対戦すると、開始10分は負傷した左肩を攻められる苦しい展開が続いた。苦悶の表情を浮かべながらも、チャンスをうかがい続けて10分過ぎ、コーナー最上段から場外へのハイフライフローが決まると反撃開始。最後はハイフライ弾2連発で逆転勝利を決めた。

 試合後には「ただいま!」と故郷に勝利を報告すると、ファンの大声援に応える「棚橋劇場」が20分も続いた。「崖っ縁で負けられなかった。地元だし、底力を出しました。底力、出し続けます」と棚橋。まさかの開幕3連敗を喫した後に2連勝と波に乗ってきた。果たして巻き返しはなるか。