W―1タッグチャンピオンシップ(29日、東京・新宿フェイス)は、征矢学(31)、葛西純(41)組が、王者の中之上靖文(30)、岡林裕二(33)組を撃破。第6代王者に輝いた。

 W―1GPを連覇した征矢の勢いは止まらなかった。大日本プロレスの前BJW認定世界ストロングヘビー級王者の岡林にフライングラリアートを命中させると、葛西のゴーグルを拝借してのダイビングボディープレスを中之上に決める。

 まさに“ワイルド劇場”と化した一戦では、中之上に雪崩式ブレーンバスターを狙う葛西を抱え、2人まとめてパワーボムで投げ捨てる驚異の合体技まで披露した。最後は粘る中之上に前後からワイルドボンバー(ラリアート)を浴びせて勝利。「ベルトさん、今日は我々に巻かれたかったんでしょう?」(征矢)と問い掛け、返事はなくても喜びをあらわにした。

 次の目標はビッグマッチとなる8月11日の横浜文化体育館大会だ。同大会で挑むW―1チャンピオンシップ王者のKAI(33)から「俺は自由に、自由に、自由に、このベルトを防衛するぞ」と挑発されると、自信に満ちた表情でにらみ返した。「タッグもシングルも取らなきゃ始まらないんだよ。KAIのベルトも取って、W―1を引っ張るんだ!」。勢いづいたワイルド男が2冠取りへ一直線だ。