新日本プロレス「G1クライマックス」は28日埼玉・所沢大会でAブロック公式戦が行われ、まさかの開幕3連敗となっていた前年度覇者・棚橋弘至(39)はバッドラック・ファレ(34)を下して待望の初勝利を挙げた。

 絶体絶命の戦況で天敵・ファレの怪力に厳しい戦いを強いられた。頼みのハイフライフロー2連発も剣山で迎撃されるなど、なかなか勝機を見いだせない。それでもバッドラックフォールを何とか抜け出すと、逆さ押さえ込みで巨体を丸め込み、逆転の3カウントを奪った。

 左肩負傷による欠場からの復帰シリーズとなったG1で苦しみ続けた棚橋だが、くしくも関東甲信地方の梅雨明けが宣言されたこの日から逆襲開始。「棚橋も梅雨明け宣言します。出遅れましたがここから全員抜かして、ちょっくら2連覇してきます」と豪語したエースの巻き返しは、果たして間に合うのか…。