女子プロレス「ディアナ」の極悪ユニットが中心となる「クライシス興行」(27日、東京・新宿フェイス)で異色の初対決が実現した。

「X」として発表されていたタッグ戦でミスター女子プロレス・神取忍(51=LLPW―X)が電撃登場。シードリングの女番長・世志琥(23)とは初顔合わせとなった。感情むき出しで攻めてくる世志琥に、神取は腕ひしぎ逆十字を仕掛けるが「コイツ、つまんねえ!」と自らほどいてしまう。さらには馬乗りからグーパンチをお見舞いすると、これで世志琥もキレた。試合終了のゴングが鳴っても神取の制裁は止まらない。不穏な空気の中、神取は「ふざけんな! やってられっか!」と吐き捨て、控室に消えた。

 昨年2月に世志琥(当時は世Ⅳ虎)対安川惡斗が凄惨マッチとして話題となった際「感情が爆発することはあっても、セーブして最低限のルールは守るのがプロとしてリングで戦う大前提。骨が折れるようなケガをさせちゃいけない」と苦言を呈していたのが神取だった。51歳のミスターと26日に23歳の誕生日を迎えたばかりの世志琥。世代を超えた新たな遺恨が勃発した。