新日本プロレス「G1クライマックス」は22日の東京・後楽園ホール大会でBブロック公式戦が行われ、前IWGPヘビー級王者の内藤哲也(34)が永田裕志(48)に敗戦。真夏の祭典は開幕戦(18日)のAブロックに続き、Bブロックも波乱の幕開けとなった。

 試合序盤は内藤がペースを握った。開始早々、場外でのラフ攻撃でダメージを与えると、さらに永田の左足に攻撃を集中して追い詰めていく。

 しかしG1に向けて埼玉・和光市の清龍寺不動院で護摩行を行い、不動明王を味方につけた…と主張する永田もそう簡単に譲らない。左足を執拗に攻撃する内藤の一瞬のスキを突いて白目式腕固めで捕獲。これで流れをつかむと、最後は必殺のバックドロップホールドで3カウントを奪った。

 まさかの黒星スタートとなった前IWGP王者だが、なぜか全く気にしていない。「耳元で3カウント、聞きました。言い訳するつもりはないが、ちょっと試したいことは試せた。そういうところで、意味のある永田戦だった」と不敵な笑みを見せた。

 さらに、永田が24日の後楽園ホール大会で「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」のEVIL戦を控えることを指摘。左足への集中攻撃がアシストになると踏んでか「健康をお祈りします。ゼア」と、意味深な敬礼で締めくくった。