ノアのGHCタッグ王者・丸藤正道(36)が15日、4年ぶり2度目の出場となる新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」(18日、札幌で開幕)にかける思いを激白した。

 この日、東京・有明のノア道場を訪れた丸藤は、黙々と汗を流すGHCヘビー級王者の潮崎豪(34)のもとに歩み寄り「いない間、頼むぞ」と声をかけた。すると潮崎も「任せてください」と返答。ガッチリ握手を交わした。

 G1にノアからは丸藤と中嶋勝彦(28)が出場し、23日の後楽園大会から5大会を欠場する。だがファンから否定的な意見は皆無で「ノアの名を広めて」「結果を残してきて」などの後押しする声が届いたという。しかも「潮崎とか任せられる選手がいるから外に出られる。俺がGHCヘビーを初めて巻いたのが26歳の時だし、年齢からいってもみんなノアの顔になれるものを持ってる」と感じたことで、G1に集中する環境は整った。

 当然、ノアマットへの“お土産”はただ一つ。「手ぶらじゃ帰ってこられない」と優勝しかない。潮崎からは「先を見るならGHCをかけて戦いたい相手」と防衛ロードの相手に指名され、丸藤も「俺もそのつもり」と「夏男」の称号を手に対角線上に立つ決意。それがベルトの価値を高めることにつながるからだ。

 最大のヤマ場が開幕戦で激突するIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(28)だ。「俺が18年やってきて一度も取ってない(東京スポーツ新聞社制定)プロレス大賞MVPを3回取ってるからジェラシーはある。ここでコケたら俺のG1は終わる」。方舟の天才は“初日”突破に全精力を傾ける。