WWEの「クルーザー級クラシックトーナメント」に参戦している飯伏幸太(34=飯伏プロレス研究所)が12日、憂うつな表情で成田空港を後にした。

 新日プロ勢のシンガポール遠征帰国から数時間後、なぜか米国行きの航空機にチェックインする飯伏の姿があった。同トーナメント1回戦の公式試合結果は番組放送の13日(日本時間14日)以降公表のため明らかにされていないが、順調に勝ち進んで2回戦に臨むために渡米した可能性が高そうだ。むしろ10代のころに勤めていた会社を解雇されたトラウマがある成田空港に、わざわざ来る理由はそれぐらいしか思い浮かばない。

 だがその表情は冴えない。前回の遠征から帰国後、長期体調不良が続いていたというのだ。「微熱が3週間くらい。飛行機とか(自宅と)違うところで寝るとか、そういう体質じゃない。寝込んでました」

 ついには搭乗したくないのか、出発ロビーでうずくまる始末。ここまで内向的なレスラーがなぜ世界最大のプロレス団体に参戦できているのか不思議だ…。重い足取りでゲートをくぐった飯伏は「今後の目標? そうですね、トーナメント優勝です」と言い残し、最後まで暗い表情で機上の人となった。