女子プロレス「シードリング」の高橋奈七永(37)が11日の20周年記念興行(東京・後楽園ホール)で、センダイガールズの里村明衣子(36)から“節目”のフォール勝ちを収めた。

 高橋は世志琥(22)とタッグを組んで里村、DASH・チサコ(27)組と対戦。「女子プロレス界の両横綱」と称されるライバル・里村にトペ・スイシーダを見舞うなど躍動した。

 20分手前、里村の猛攻にさらされた高橋はデスバレーボムを浴びて窮地に。前歯が吹き飛ぶほど追い込まれた。それでも世志琥のカットで命拾いすると、ダイビングセントーンのアシストを受け反撃に転じる。首折り弾から、最後はワンセコンドEXで3カウントを奪ってみせた。

 衝撃の決着に納得がいかない里村は「高橋、次、シングルやらせろ」と雪辱戦を要求。だが、これに世志琥が「高橋奈七永が出る幕もないですよ」とかみついたことで、センダイガールズ30日の横浜ラジアントホール大会で里村と世志琥の一騎打ちが決定した。

 両者の抗争勃発をヨソに貫禄を見せつけた高橋は「20年ですけど、まだまだ(山の)麓です。私はもっともっと頂上に登っていきたい。もっとワクワクする戦いをお見せしていきたい」と決意表明。さらなる精進を誓った。