ノアジュニアの実力者、拳王(31)が30日、「脱丸藤」の大号令を発した。

 ジュニアのオールスター戦「スーパーJカップ」(20日=後楽園ホール、8月21日=有明コロシアム)出場をかけた「出場者決定トーナメント」が3日の新潟大会で行われ、拳王は1回戦で小峠篤司(30)と対戦する。Jカップは新日本、全日本をはじめとする有力団体が参加するだけに「どこの団体が優れているのかアピールできる場。予選を突破して、俺がノア代表として出る」と3枠ある出場枠奪取に燃えている。

 特に7月は勝負の月になる。団体の主力選手である丸藤正道(36)と中嶋勝彦(28)が新日本の「G1クライマックス」に出場するため、23~30日の4大会を欠場する。だが「丸藤はノアの顔だけど、いつまでも丸藤っていうのは良くねえだろ。いなくてもノアはすげえって分からせるチャンス」と全く悲観していない。

 くしくも7月はスーパーJカップのほかにも、大原はじめ(31)と組んで出場する「ジュニアタッグリーグ戦」(16日の後楽園大会で開幕)などジュニアが中心となる大会が目白押し。「もう丸藤の時代は終わったっていう興行にしてやる。俺に任せとけ!」。主役強奪を誓った男は一気に団体の顔へと上り詰めるつもりだ。