大日本プロレス7・24両国国技館大会で、岡林裕二(33)の持つBJW認定世界ストロングヘビー級王座に挑戦する神谷英慶(24)が、今はなき近鉄バファローズにささげる勝利を誓った。
昨年、初めてBJW認定タッグ王者のベルトを巻いたものの、シングル王座戴冠経験はなし。同王座は過去2回挑戦したが、昨年4月には関本大介(35)に、同12月には岡林に敗れた。それだけに「若い世代の代表として、絶対に負けられない。責任を感じています」とかける思いは強い。
とはいえ、岡林は容易に倒せる相手ではない。前回対戦では完敗。神谷は「性欲では勝てない。あの性欲は半端ない。動物としてそこは負け」と潔くその強さを認める。それでも「性欲に対抗する術を僕は持っていますよ」と不敵に話し、こう続けた。
「それは近鉄愛です。近鉄愛なら負けません。猛牛魂、そして雑草魂でぶっ倒す」
神谷にとって「リスペクトしてやまない」存在がプロ野球・近鉄OBの北川博敏氏(44)。「2001年9月26日に北川さんが打った“代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン”を覚えていますか。僕もアレをイメージして逆転満塁弾を打ちますよ。そのイメージづくりのために、毎日あのシーンを見て、たぎらせています。そしてベルトを近鉄にささげたい」とイメージトレーニングに余念がない。
一発逆転を狙う神谷は、前哨戦となった29日の東京・後楽園大会の6人タッグ戦で岡林と激突。前歯を折りながらも、王者相手に一歩も譲らず時間切れ引き分けに持ち込み「今までの人生全てをかけて逆転ホームランを打ってやります!!」とほえた。日本中を感動させた北川氏の満塁弾のような特大の花火を打ち上げることができるか。