新日本プロレスの前IWGPヘビー級王者・内藤哲也(34)が24日、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」の復権プランを明かした。19日の大阪城大会でオカダ・カズチカ(28)にベルトを奪われたものの、不遜な態度は変わらない。LIJ旋風のさらなる拡大のため「真夏の2大祭典」席巻を狙う。

 上半期の新日プロに旋風を巻き起こしたLIJは、大一番だった19日の大阪城大会で3戦全敗。内藤もオカダとのIWGP戦に敗れ、わずか2か月の短命政権に終わった。それでも、強気な姿勢は変わらない。「3タテ食らって我々の勢いが止まったかって? トランキーロ(焦るなよ)。会場に来れば分かること。俺はむしろ(勢力が)大きくなったと思ってますよ」と豪語し、逆襲に自信をのぞかせる。

 当面の目標は「G1クライマックス」(7月18日、札幌で開幕)だ。出場選手は27日の後楽園大会で発表される。前IWGP王者・内藤は出場当確だが、これに加えLIJのEVIL(29)とSANADA(28)の初出場も確信している。「あの2人の代わりに誰がいるの? 2人が外れたらG1の冠を外したほうがいいくらい。優勝候補筆頭でしょう。誰が?(自身を含めた)3人が、ですよ」と、3年ぶりVへの最大の敵は身内と言い切った。

 さらにその視線はヘビー級だけにとどまらない。今夏はジュニアのオールスター戦「スーパーJカップ」(7月20日、後楽園で開幕)が約6年7か月ぶりに開催される。新日プロから同大会の出場枠は本隊が3人、CHAOSが1人となっているが、内藤は「なんでわざわざユニットごとに枠が決まってて、プロレス界で最も魅力的なユニットである我々の枠がないの?」と猛抗議。同門のBUSHI(33)にも出場権があってしかるべきと訴えた。

「本気で主催者が大会を成功させたいと思ってるなら、我々の力が必要でしょ。G1に3人、JカップにはBUSHIを出す必要があるでしょ」と、少数精鋭のLIJ全メンバーで「真夏の2大祭典」に出撃する意向だ。

 この日の豊橋大会ではLIJで8人タッグ戦に出場。オカダ組相手に大暴れし、王座陥落のショックをみじんも感じさせなかった。