元SDN48の芹那(31)らが23日、東京・全労済ホールで、つかこうへい七回忌特別追悼公演「リング・リング・リング2016」(23~30日、同所)の公開ゲネプロを行った。

 チャンピオン役の芹那は、ゲネプロ前の会見で「今まで見せたことのない声色を見せる」と宣言し、いつになくシリアスな雰囲気を漂わせていた。

 だが、芹那といえばトレードマークがアニメ声の脱力系だ。また、アスリートや有名俳優、アイドルらと浮名を流し、お笑い芸人らにナンパされたとテレビで告白したことで、すっかり“売名キャラ”が定着している。そのため、報道陣もこの発言を軽く受け流した。

 また、この日は作品のモデルになり、25年前に主演した女子プロレス界のカリスマ・長与千種(51)も会見に出席。初演時、リアリティーを追求するつかさんに「100人以上の男性と真剣なキスシーンをさせられた」と明かした話の流れの中で、本紙が「キスするならどんな男性がいいか」と女性陣に質問したところ、芹那は「別に誰でもいい」と素っ気なく答えた。

 この調子で芸能界きっての“モテ女”はゲネプロもさらっと流すのかと思いきや、舞台を見てびっくり仰天。宣言通り、あの鼻にかかった甘ったるい声ではなく“地声”で堂々と勝負し、女の情念や、はかなさまでをも繊細に表現。陰のある美人王者を見事に演じきっていた。

 ネット上では一時期、“激太り”とやゆされていたが、稽古で相当に絞り込んだのだろう。すらっと伸びたスレンダーボディーながら、時折胸の谷間もチラッとのぞかせ、劣化どころかアイドルから女優へと着実に“進化”を遂げている。女優としての才能を開花させた芹那に、天国のつかさんもさぞかし喜んでいるのではなかろうか。