新日本プロレスの猛牛こと天山広吉(45)が22日、「G1クライマックス」(7月18日、札幌で開幕)での“夏男復活”にかける不退転の決意を明かした。

 真夏の祭典の出場メンバーは27日の後楽園大会で発表される。出場が決まれば自身の持つ最多記録を更新する22度目のG1となる天山は「ここ何年かはまさにツームストーンというか、ふがいないところを見せてしまっているけど、現役でいるうちはG1に出るためにやっていると言っても過言ではない。1年で最大のシリーズですから」と腕をぶす。先シリーズではG1を見据え久々にムーンサルトプレスを解禁するなど、出場へアピールを続けてきた。

 同世代・永田裕志(48)の活躍も発奮材料となっている。19日の大阪城大会では柴田勝頼(36)に敗れてNEVER無差別級王座から陥落したものの、セコンドとしてサポートしていた天山は「昔の新日本のような、やるかやられるかというあの雰囲気。見ててシビれました。俺もまだまだ踏ん張っていかないと、と改めて思った」と刺激を受けたという。

 過去3度の優勝を誇り「夏男」と呼ばれた天山も、2006年の優勝を最後に決勝の舞台から遠ざかっており、近2大会では大きく負け越している。若手の台頭もあって苦戦が続いている現状に「毎年毎年が最後かもしれない、と崖っ縁のつもりでやっている。全てをかけるつもりですよ」と、危機感をあらわにして復活を誓った。

 出場回数に加えて通算勝利数「64」も歴代最多を誇る天山は「出るうちは記録を更新したい気持ちは当然ある」。不屈の猛牛は、真夏の逆襲に燃えている。