工藤EPの涙に長与快諾 「電流爆破戦出る!」

2016年06月23日 16時30分

工藤EP(左)の窮状を見かねた長与は出場を決意

 緊急事態の電流爆破マットに“救いの女神”が降臨した。女子プロレス界のカリスマ・長与千種(51=マーベラス)が22日、約7か月ぶりにリングに立つことを決意。邪道・大仁田厚(58)の欠場で揺れる超花火プロレス「なまはげ超花火」(7月18日、秋田市セリオンプラザ)で、代役を務めることになった。2016年最初の試合を決断したカリスマの胸中に迫った。

 

 この日の夜、事態が急展開した。超花火の工藤めぐみエクスプロージョンプリンセス(EP=46)が千葉・船橋市内を訪れ、長与に直談判したのだ。全日本女子プロレスで6年下の後輩に当たる工藤EPの窮状を察した長与は「分かった。何も言わなくていい…」と声を掛けると、2人は固く握手。その直後、工藤EPの目からは涙があふれ出た。

 

 7・18秋田大会は主役の大仁田が広島で行われる別大会に出場するため、不参加が決定。しかし代役が見つからず、工藤EP自らが約19年ぶりの現役復帰を見据えてトレーニングを開始した(21日発行本紙既報)。わらにもすがる思いで大先輩を訪れたところ、出場を快諾してくれたのだ。

 

 長与は昨年9月、大仁田とのカリスマコンビで初代爆破王タッグ王座を奪取し、東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞で最優秀タッグ賞に輝いている。だがV2戦(同12月15日、名古屋)を最後に、胆のう全摘出手術を受けた影響で長期欠場。5月に旗揚げしたマーベラスではプロデューサー業に専念しており、選手として試合はしていない。

 

 7か月ぶりの復帰戦を決めた理由について長与は「実は7月18日は父親(故長與繁さん=享年88)の命日なんです。父は『自分の後輩が困っているなら、お前が動け』というタイプだったから。それに私はまだ爆破王タッグを持っている」と語った。日本初のボートレーサーの一人として活躍した天国の父が、背中を押してくれたという。

 

「もう爆破で素人とは言わせない。それに自分と大仁田さんは表裏一体。西で暴れてもらって、東は自分に任せてほしい。長与千種、喜んで出席します。秋田で鬼退治してきます!」。災い転じて福となす。まさかのカリスマ緊急参戦で、7・18決戦が一気に熱を帯びてきた。