<全日本プロレス 東京・後楽園ホール大会(15日)>世界タッグ選手権は大日本プロレスの関本大介(35)、岡林裕二(33)組がゼウス(34)、ボディガー(47)組を下して王座を奪取。大日本最強コンビは、まさかの“高齢チーム”を初防衛戦の相手に指名した。

 筋肉コンビ同士の激突は、壮絶な肉弾戦となった。最後は関本がボディガーをジャーマンで沈めて歓喜の王座奪取。初めて世界タッグのベルトを巻いた2人は「どんどん防衛回数を重ねたい」(岡林)「大日本のリングでも防衛戦ができれば」(関本)、と力強く宣言した。

 しかも2人は初防衛戦の相手にグレート小鹿大日本プロレス会長(74)を指名したからビックリだ。関本は「会長からは顔を合わせるたびに『頑張ってこい』と激励していただきました。すごく喜んでもらえると思う。会長と防衛戦をしたいです」と力説した。

 小鹿は4月29日に関本と組んで木高イサミ(34)、宮本裕向(34)組の持つアジアタッグ王座に挑戦。35年ぶりの王座奪回をもくろんだが惜しくも敗れた。現在も傷心は癒えないままで「あしたのジョー」最終回のような状態が続いているという。パートナーだった関本にも責任はあるだけに「次は世界タッグに挑戦させてあげたい」という思いが強い。

 この言葉を受けた岡林も「会長のパートナーは、できれば渕(正信=62)さんがいい。恩返しになりますよね。ベルトにも会長にも。大日本のリングで会長とやりたいですね」と、目と頭を輝かせながら合計136歳タッグとの初防衛戦を熱望した。実現すればこれ以上の“親孝行”はないだろう。果たして2人の夢は実現するのか。