超戦闘プロレスFMWは14日、「FMW連合軍vsUWF連合軍」全面対抗戦第3弾(21日、後楽園ホール)の調印式を行った。

 同大会では対抗戦3試合がノーロープ有刺鉄線デスマッチで行われ、メーンではUWF軍(船木誠勝、高山善廣、長井満也、佐野巧真)とFMW軍(大仁田厚、雷神矢口、NOSAWA論外、保坂秀樹)が8人タッグで激突する。この日はUWF軍・髙山と、FMW軍・大仁田が出席した。

 高山が合意書にサインすると、さっそく大仁田が「船木さんに伝えといてくださいよ。今度、俺らが勝ったら覚悟を決めろよって」と迫った。船木を電流爆破マッチのリングに上げようという執念は、もはや常軌を逸している。

 当の船木は正式な回答を保留し続けているが、高山は意外にも「ハイ」と素直に即答した。当初から船木の爆破マッチ参戦には「やりそうもない人間がやったら面白い」という理由で賛成しているからだ。

 帝王には別の狙いもある。「初代爆破王の俺様を差し置いて…だよね。船木さんが(大仁田が保持する)爆破王のベルトを取って、俺が挑戦すればU同士の爆破マッチだぞ。面白いじゃん」(高山)と王座陥落以来、約1年3か月ぶりとなる爆破マッチ出撃を視野に入れている。6・21決戦はそれぞれの思惑がからんだ決着戦になりそうだ。