ノアの丸藤正道(36)が13日、再入団したGHCヘビー級王者の潮崎豪(34)に新たなハードルを課した。

 ノアは創立者・故三沢光晴さん(享年46)の命日にあたる同日付で、潮崎の入団を発表。潮崎は2012年12月末に退団して全日本プロレスに移籍しており、約3年半ぶりの再入団となった。田上明社長(55)、潮﨑とともに東京・江東区有明の事務所で会見した丸藤は「(昨年11月にノアに再登場した)当初、ファンの反応は厳しいものがあったけど、試合を通じて見せてきた。ノアの一員として頑張ってほしい」とエールを送った。

 フリーの立場で参戦してきたこの7か月間とは違い、今後は求められるものも大きくなる。その一つが試合スタイルの変化だ。チョップを主体とする潮崎は、かつて付け人を務めた鉄人・小橋建太(49)の影響を大きく受けている。

 丸藤は「人間は誰しもマネごとから始まる。人間として自立する部分で、どんどん彼の色を出していけばいい。大人になると大きく変わることは難しいけど、今回はキッカケができた」と師匠からの“独立”を助言した。

 さらには「まだ暗い空気を醸し出している。そういうのも変えるチャンス。ノアを照らす明るい太陽になってほしい」ともアドバイス。現在、矢野通(38=新日本プロレス)とのコンビでGHCタッグ王座を保持している丸藤はシングル王座戦線から離れているが、ヘビー級王座をかけての激突も期待される。

「俺はタッグの状況を楽しんでいて、シングル以上に目立ってやろうと思ってるから、対抗してきてほしい。俺たちがやり合う時が来るならば、それもノアのためだと思う」と丸藤は頂上決戦も視野に入れ、潮崎に一層の飛躍を期待していた。