新日本プロレスのIWGPインターコンチネンタル王者ケニー・オメガ(32)が13日、ラダーマッチで行われるマイケル・エルガン(29)とのV2戦(19日、大阪城ホール)に向けて不敵予告を放った。当初の挑戦者として予定されていた棚橋弘至(39)と同じように病院送りをもくろむケニーは、超危険技の投入も示唆。怪力男を返り討ちにしてIC王者として「G1クライマックス」(7月18日、札幌で開幕)に初出場を果たすつもりだ。

 棚橋の左肩負傷により一度は防衛戦が白紙となったケニーだが、7日の仙台大会でエルガンに直接フォールを奪われ、挑戦を受諾せざるを得ない状況に…。V1戦と同じ相手とのV2戦が決まった。

 エルガンには5月の米国遠征で極悪外国人軍団「バレットクラブ」のマット・ジャクソン、ニック・ジャクソンが負傷させられ、揃って「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」を欠場に追い込まれた因縁もある。ケニーは「棚橋がケガをしたのはアイツの体が弱すぎたのが悪いんだけど、エルガンはわざと2人をケガさせやがった。それは許せない」と、自分のことを棚に上げながら報復に燃えている。

 ラダーマッチはラダー上につるされたベルトを奪い合うルールだ。戦う場所が高所になることで通常の試合よりも危険度は倍増する。「ラダーマッチでしかできない技でエルガンに勝って、棚橋と同じように病院送りにしてやる。隣のベッドを予約しておいてあげるよ」。そもそも棚橋は入院しておらず、百歩譲っても大部屋には入らないはずだが、そんなことはどうでもいいことだ。

 ケニーは「ラダーの上はトップロープよりも高い。そこから片翼の天使(変型ドライバー)でもやったら、エルガンが死んじゃうかもしれないね。フフフ」と、不敵な笑みで挑戦者破壊を予告した。

 すでに大阪城決戦後に控えるG1出場も視界に入っている。昨年までジュニアヘビー級を主戦場としていたケニーは「本当は去年も出たかったけどね。今年は出るしかないと思っている。エルガンばっかりで、ICのチャレンジャーがなかなかいないし、他のベルト戦線に絡んでいた人間たちとやれれば面白い。ICを持ったままG1に出て、ベルトの価値を高めてやる」と確実視される初出場に意欲満々。今年上半期で一気にトップ戦線に加わった男が、勢いをさらに加速させる。