全日本プロレスは10日、神奈川・横浜市の事務所で会見を開き、3冠ヘビー級選手権(15日、東京・後楽園ホール)で激突する王者の宮原健斗(27)と挑戦者の真霜拳號(37=K―DOJO)がそれぞれ意気込みを語った。

 春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」公式戦で時間切れドローに持ち込み、挑戦にこぎつけた真霜は「決着をつけたいという純粋な気持ちと同時に、このベルトが欲しいという純粋な気持ちがある。3冠戦が決まってから周りの反響が違うので、それが歴史であり、重みだとすごく感じている」とベルト取りへの思いを口にした。

 9日の群馬・伊勢崎大会では前哨対決で勝利しており、勢いに乗っている。「(王者は)穴が多く、攻めどころが多いという印象。このベルトに手をかけた実感があるので、あとははぎ取るだけ。それが6月15日ですね。取ったら? 今まで以上に名を売り、実力が認められると思う」

 一方、CCの対戦では押し込まれる場面が目立ったうえにドローに持ち込まれている宮原は「ボク自身の中では別に押されたつもりはない。あれを押されたと思っている人が多くいるのであれば予定通り。あの時よりさらに進化しているので、同じ手は食らわない。とにかく決着をつけようぜ、そういうことです」とクールに答え、両雄とも決戦に向けて火花を散らしていた。