
元ノアの鉄人・小橋建太(49)が5日、新GHCヘビー級王者の潮﨑豪(34)に過酷な試練を与えた。自身のプロデュース興行第3弾となる「Fortune Dream 3」(14日、東京・後楽園ホール)が「潮﨑豪の名もGHCの価値も落とす可能性がある」と重大警告。同興行に初めて出場させるかつての愛弟子に、あえて厳しい言葉を送りつけた真意とは?
2014年12月10日の後楽園大会以来、実に約1年半ぶりのプロデュース興行を控えた小橋は「おかげさまで忙しくしているよ」と充実感に満ちた表情だった。ここにきて、願ったりかなったりの状況にもなった。
4月1日の時点で発表したメーンカード(潮﨑、岡林裕二組VS関本大介、火野裕士組)に“プレミアム”が付いたからだ
。
関本が4月に全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル」を制覇。さらには潮﨑が5月28日、GHC王座を奪取したのだ。大会2日前の12日のノア後楽園大会で初防衛戦(対シェルトン・X・ベンジャミン)が決定したが、小橋は「タイトルが移動したらみんなズッコケる。しっかり防衛して14日につなげてほしい」とまずは絶対防衛を義務付けた。
だが期待通りにGHC王者としてリングに上がっても、試練が待ち受ける。
「各団体のチャンピオン級の4人の対決で結果を残せば、GHCの価値を高めるアピールになる。けれど、できなかったら、GHCの価値も落とすし、豪の名も落とす可能性がある」と厳しく通告した。
岡林は大日本プロレスのBJW認定世界ストロングヘビー級王者で、火野は前W―1チャンピオンシップ王者。事実上、このカードはノア、全日本、大日本、W―1のトップ対決なのだ。
あえて厳しい言葉を贈るのも、期待が大きい証し。
しかも小橋がGHC王者として13回の連続防衛を続けた“絶対王者”時代、地方会場でもベルトをお披露目する師匠のために毎日ベルトを磨いたのが付け人を務めた潮﨑だった。
「GHCの価値をアイツが上げないと。磨いていたからこそ、その重みを分かっていると思う」。師匠からの猛ゲキに潮﨑は応えられるのか。