飯伏プロレス研究所の飯伏幸太(34)が“猪木研究”に手応えをつかんだ。

 飯伏は29日のIGF「GENOME36」(エディオンアリーナ大阪)に出場。ギリギリまで「X」として隠されていたタノムサク鳥羽(40)とボクシンググローブを着用して対戦した。飯伏なりに「猪木対モハメド・アリ」の異種格闘技戦を意識したスタイルで試合に臨むと、バチバチの殴り合いを披露。お互いに何度もダウンするド派手な展開で大阪の観客を魅了した。

 最後はライガーボムで勝利。「成功なのか、失敗なのか今の段階では分からない」としながらも「若いころはいつもDDTで毎日殴り合っていたので気持ち良かった」と笑顔を見せた。さらには「こういう試合がIGFでどう通用するか感じたかった。(観客の反応は)いい感じだったと思う」と自ら“合格点”を与えた。

 その後は関係者に連れられて総帥アントニオ猪木氏(73)と対面。上機嫌の猪木氏は笑顔で迎えると「ビンタしてもらいたそうだな?」。飯伏も「はい。全力でお願いします」と志願して強烈な一発を受け取った。

 注目のIGF初参戦を終えた飯伏は「これで自分がどうなるかちょっと楽しみですね。今までなかった部分を新たに注入された」と闘魂が宿ったような表情。

 今後についても「またこのリングに上がることがあれば最強の人と戦いたい」と表明した。猪木氏との遭遇は飯伏にどんな化学反応をもたらすのか。