元新日本プロレスのシンスケ・ナカムラ(中邑真輔=36)が16日、米国・WWEの日本公演「WWE Japan Live 2016」(7月1、2日=東京・両国国技館)に向けて意気込みを明かした。

 今年1月に新日プロを退団したナカムラは、4月にNXTデビューを飾り、現地で無敗街道を突き進んでいる。本名のリングネームや日本時代のコスチュームも受け入れられる破格の待遇に、好スタートで応えたナカムラは「変わらないし、自分自身を変えろとも(周囲に)言われない。ありのままでと言われるので。14年間、ブラジルや世界各国でやってきたこと、培ってきた対応力でどうにかなっているのかなと」と1か月半を振り返った。

 現地での生活にも慣れてきており、趣味のサーフィンにも興じているという。日本でこよなく愛した「場末のパブ」がないことだけが不満のようだ。

 凱旋試合となる日本公演では、2大会ともにトップ選手のブレイ・ワイアット(28)とのシングル戦が組まれた。「こんなに早く帰ってきちゃってすみません」と冗談めかしつつも、「どんな反応がくるのかは楽しみにしてます。いろいろな変化がある中での変わらない〝中邑真輔〟を見せることができると思う。WWEのナカムラ・シンスケも見てほしい部分ではありますね」。

 ワイアットは日本時代からのナカムラファンでもあることから「他の選手とは世界観が違う方向に向いてるので、自分も楽しみ。いろいろ教えてやりたいな」と不敵な笑みも浮かべた。

 また6月29日(日本時間30日)のハワイ公演ではジョン・シナ(39)とのシングル戦も浮上している。「それが本当なら自分にとってはまたとないチャンスになるなと思います」と目を輝かせ、日本公演前の大きな〝手土産〟に意欲十分だ。

「日本プロレス界最高のカリスマ」からWWEでさらにスケールアップしたナカムラ。凱旋試合に注目が集まる。