IGFの鈴川真一(32)が9日、流出している“2億円ベルト”の奪還を誓った。

 この日、都内のIGF事務所で行われた「GENOME36」(5月29日、エディオンアリーナ大阪)の会見に出席。今大会では参戦希望者を世界中から募ったこともあり、続々と新たな選手が“立候補”している。鈴川は「そういう選手にIGFの戦いだったり厳しさだったりを見せたい」と話し、こう続けた。

「オレが『IGFそのもの』になる。そういうふうにならなきゃいけない。(参戦する)崔領二が『IGFを変える』『IGFの社長になる』とか言っていたみたいだけど、何を言ってるんだと。生意気を言うなと。むしろオレが崔をIGF色に変えてやる」

 はぐれIGF軍団などが離脱する中で、残る道を選んだ鈴川にはIGFを背負う責任がある。それだけに、崔と対戦することになってもつまずくわけにはいかない。加えて「IGFそのもの」になるために自身で設定した条件がある。

「標的はベルト。流出しているベルトを取り戻さないと。いつまでも外部の人間に持たせておくわけにはいかない」とキッパリ。IGF王座は現在、英国の格闘家、オリィ・トンプソン(36)が保持している。そのベルトを奪還し「オレがIGFだ」と名乗りを上げるつもりだ。

 野望を語る鈴川には、すでにエースの風格が漂う。果たして、有言実行となるか。