全日本プロレスの若き3冠ヘビー級王者・宮原健斗(27)が雪辱に燃えている。

 4月に行われた春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」では優勝決定戦にも進出できず敗退。しかも、リーグ戦で黒星を喫した大日本プロレスの関本大介(35)に優勝をさらわれた。「他団体の選手に優勝されてしまったのは、全てボクの責任。CC最終日(4月24日)にボクが(関本に)負けて、そのまま優勝されてしまった…。悔しいです」と唇をかむ。

 さらには「本当に悔しくて、あの日の夜は、なかなか寝つけなかった。いつもなら布団に入って数秒で寝つけるのに、負けた試合がまぶたの裏に焼きついてしまって、何度も思い出して…」と、眠れぬ夜を過ごした。

 悔しさを晴らすチャンスは早々に用意された。25日の後楽園ホール大会で行われる関本との3冠戦だ。宮原は「悔しさをぶつけて、リベンジして、何としても防衛します」と語気を強める。

 大勝負の一騎打ちに敗れてから、わずか1か月後の再戦になるが、宮原は「ボクは前から言っている通り“進化系チャンピオン”ですから。負けてから3冠戦まで1か月、間が空く。これだけあれば、ボクは進化しますよ。そこに悔しさも加わるから“2段階進化”します。過去のデータは通用しない。この間とは別人になっていますよ」とキッパリ。

 CCの悔しさをバネにさらなる進化を狙う。