新日本プロレスのIWGPヘビー級王者・内藤哲也(33)が4日、確実視されるオカダ・カズチカ(28)とのV2戦に向け悪態を連発した。

 前夜(3日)の「レスリングどんたく2016」(福岡国際センター)で石井智宏(40)の挑戦を退けた内藤に、次期挑戦者としてオカダがすぐさま名乗りを上げた。6・19大阪城ホール大会での激突が決定的となっている。

 激闘から一夜明けたこの日、王者は「あの状況からして、オカダに決まっちゃうんでしょ。何しろ私に決定権はありませんから。でも一回考えてほしいのは、タイトルマッチの後に一番最初に出てきたら、誰でも挑戦できるんですか?」と不満を隠しきれない。

 新日プロで、前王者が「リマッチ権」を行使して挑戦することは決して珍しいことではない。さらにオカダは前日、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」のSANADAにシングル戦で勝利を収めており、挑戦資格は十分だ。

 だが「NEW JAPAN CUP」1回戦から数えて、現CHAOSメンバーにシングル戦で6連勝中の内藤は「いったい何連勝したら終わるんですか」と、すでに“2周目”に突入した抗争は不毛と断言。「だったらCHAOSの後藤に勝ったEVIL(が次期挑戦者)でもいいんじゃないの? 俺が選んでいいならキャプテン・ニュージャパンですよ。連続防衛記録(V11)も塗り替えたいし」と主張した。

 とはいえ、オカダとの再戦が不可避なことは覚悟している。「どうせオカダに決まっちゃうなら条件出させてよ。オカダ推しの木谷(高明)オーナーに、(会場の)最前列で見てくださいって」と、最後まで言いたい放題の内藤。制御不能な防衛ロードに、死角は見当たらない。