女子プロレス界のカリスマ・長与千種(51)率いる新団体「マーベラス」が3日、東京・江東区の豊洲PITで旗揚げ戦を行い、激しい試合と派手な演出で華々しく発進した。

 オープニングでは所属6選手(彩羽匠、渡辺智子、KAORU、雫有希、桃野美桜、門倉凜)の幼少期からのスライドショーが流されてプロフィルが紹介されると、歌手・華原朋美(41)がサプライズ登場して熱唱。続いて、その華原の呼びかけで赤いジャージーに身を包んだ長与を含む全選手が登場した。

 新団体発表から約2年1か月かけてこの日を迎えた長与は「やっと新たな扉を開きます」とあいさつした。

 行われた全6試合はすべて所属選手のシングル戦で、メーンは長与の“新旧愛弟子対決”として、彩羽がセンダイガールズの里村明衣子(36)と対戦。里村が勝利を収めた。

 同会場はコンサートホールで、プロレスで使用されるのは初。巨大ビジョンを使った映像や、迫力ある音響で盛り上げ、会場をギッシリ埋めた1300人の観衆は大熱狂した。

 プロデューサー業に専念した長与は「(プロレスを)見たことのない人でも感情移入しやすい形を作ったつもりです。最初は大丈夫かなと思っていたけど、(多くのファンが集まり)ありがたいです」と総括した。

 また、この日付で田中未来(みき=18)の入団が発表されたほか、早ければ今秋から東京タワーに隣接するスタジオを常設会場にし、定期的な興行を開催する計画があることが発表された。次回興行は22日の沖縄ナムラホール大会で、夏までに10大会が予定されている。