元横綱曙(46)率いる新団体「王道」が20日、東京・後楽園ホールで旗揚げ戦(東京スポーツ新聞社後援)を行い、上々のスタートを切った。

 曙はメーンで浜亮太(36=W―1)、太陽ケア(40=王道)と組み、6人タッグ戦に登場。田中将斗(43=ゼロワン)、岡林裕二(33=大日本プロレス)、関本大介(35=同)組と対戦した。

 まずは先発に名乗り出て岡林と対戦。岡林のショルダータックル連発にもビクともせず、はじき返して観客を沸かせた。相手チームの息の合ったコンビネーションに苦しめられる場面もあったが、曙&浜の「SMOP」コンビの体格を生かした攻撃で流れを引き戻す。

 最後は16分28秒、曙がヨコヅナファイナルインパクトで田中を沈め、旗揚げ戦を勝利で飾った。試合後、曙はマイクを握り「みなさん、いかがでしたか? 関本、岡林、田中選手、ありがとう。そして今日、花を添えてくれたケア、浜ちゃん、ありがとうございました。伝わったかどうか分かりませんが、このメーンが、俺らが目指していた王道プロレスなんです。分かりやすい、激しい試合をしたと思います」と万感の表情。その後「王道としては初日だが、成功だと思う」と旗揚げ戦に合格点を出した。

 さらに、今後について「日本全国、この王道で行って暴れてきたいと思います。それから5月15日、山口県でチャリティー興行をやります。そして、ねぷた祭り期間中の8月4日、(ミル)マスカラス選手も呼んで弘前大会をやります」と発表した。