女子プロレス界のカリスマ・長与千種(51)率いる新団体「マーベラス」が15日、旗揚げ戦(5月3日、東京・豊洲PIT)の全カードを発表した。

 決定していた彩羽匠―里村明衣子、KAORU―カサンドラ宮城の2試合に加え、この日は残る4試合を発表。渡辺智子―伊藤薫、雫有希―小波、桃野美桜―木村響子、門倉凜(杉浦一美から改名)―浜田文子がそれぞれ決まり、全6試合が出そろった。プロデュースした長与は、それぞれの試合の見どころを語った。

【第1試合 門倉―浜田】文子は自分が大好きなレスラー。ガイアの時に若かった文子とやって、ワクワクした。さあ、文子に問う。文子は素晴らしいレスラーだからこそ、一番下の子を相手にしてワクワクできるのか? 文子を信じていると同時に、門倉は巨大な山に震えながら当たっていく。これがリアルなデビュー戦ですね。

【第2試合 桃野―木村】桃野はニューヨーク大会で絶賛されたけど、お前は日本のリングで何を見せる? 同じ相手だぞ? 同じ技をくらうのかって問いたい。「かわいい」じゃなく「格好いい」と言われたいなら木村響子に挑め。勝ち負けは見えているんですよ。勝ち負けじゃなく木村響子のどこに火をつけるっていう試合です。

【第3試合 雫―小波】もともと同じREINAの選手(雫はフリーで参戦)。今のREINAには小波という選手がいる。雫からすれば上、下(の関係が)がはっきり別れているけど、下の子に何を生まれさせるっていう試合ですね。

【第4試合 KAORU―宮城】悪役道って何?って試合です。KAORUが身を削ってやってきた悪役道がいまや進化してカサンドラみたいになった。その科学反応って何? 古きものと新しきものに生まれるドラマ性がほしいですね。

【セミ 渡辺―伊藤】たった2人しか残っていない全日本女子プロレスの遺伝子を継ぐ同期。2人がなぜ女子プロレスラーになったか? 久しぶりに当たるあなたたちは、どれだけ熱いものを形にして見せてくれるのかなって思う。

【メーン 彩羽―里村】こんな“お家騒動”があっていいのかなって思う。以前の里村は練習中に泣いていた人間。一つのことができずに涙をボロボロ流していた。それがいまや最高峰にいる。長与としては感無量で「頑張ったな」って思う。でもそれに挑ませる人間を自分が作るなんて“お家騒動”ですよ。ほかの(センダイガールズの)選手も黙っていないだろうし、1話完結なのかコンティニュードなのか。