全日本プロレスの世界ジュニアヘビー級王者・青木篤志(38)が13日、春の祭典「チャンピオン・カーニバル」優勝決定戦(24日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)の相手に3冠ヘビー級王者の宮原健斗(27)を“指名”した。

 同じ「エボリューション」に所属するジョー・ドーリング(33)が悪性脳腫瘍で欠場となり、ジュニア戦士ながら代役出場。9日の開幕戦(後楽園)はジェイク・リー(27)を破って白星発進し「優勝を狙っていく。せっかく優勝決定戦をやるなら、3冠を持っている宮原とやりたい」と勢いづいている。

 出場選手の中で3冠王者の名前を出したのは青木だけ。その理由は「『俺がベルトを持っているから優勝して当然』くらいの言葉が出てこないのかって思う。勢いもないし、発言、立ち居振る舞いに自覚を持ってほしい。やっぱり決定戦でチャンピオンになっただけだし、暫定王者なんだよ」と、バッサリだ。

 右アキレス腱を完全断裂した王者・諏訪魔(39)の同王座返上により、ゼウス(34)との新王座決定戦を制したのが宮原だった。だからこそ、優勝決定戦で“暫定王者”の化けの皮をはがすという。「俺も世界ジュニアを持ってるから、彼みたいにならないようにしないと」と気を引き締めたジュニア王者が台風の目になるのか。