超戦闘プロレスFMWは12日、都内でルールミーティングを行い、「FMW連合軍vsUWF連合軍全面対抗戦」(27日、東京・後楽園ホール)の試合形式がデスマッチに正式決定した。

 会議にはFMW軍代表の大仁田厚(58)と、UWF軍を代表してアレクサンダー大塚(44)が出席。両者の駆け引きを再現してみると…。

 大仁田「有刺鉄線とか好きかな?」

 大塚「Uというジャンルからすれば有刺鉄線は無意味。興味はない」

 大仁田「ウチのリングに上がるなら好きになってくれないと。ノーと言われたらつらいし、イエスと言ってくれたらボクも『ありがとう』と素直に言えるけど」

 大塚「好きか嫌いかなら嫌いでしかない。『ウチの土俵に上がるなら』という言われ方をするなら、Uの諸先輩方もリングに上がれば、すべて戦いとしてやってきてる」

 大仁田「ウチにはストリートファイトというルールがあるんですけど」

 大塚「何でもあり?」

 大仁田「分かってらっしゃるじゃないですか。レフェリーが特に危険と見なした行為以外は、オッケーということでどうでしょうか?」

 大塚「ノールール、何でもありはそちらが損な気がしますけど。ボクたちがやってきたのは何でもありですよ」

 といった具合に大塚を完全に邪道ペースに引き込んだ大仁田は「こんなに話の分かる人だとは思わなかった。あとウチの選手がどんなアイテム(凶器)を持ってくるかは分からない。そこも何でもありでどうでしょう?」と確認。大塚は「そちらの土俵で戦いましょう」と返答した。

 意味深な笑みを浮かべた大仁田は「ウエルカムトゥー邪道ワールド。逃げるとは思わないけど、腹痛いとかインフルエンザとか言い出すから」と合意書を差し出し、強引にサインさせてしまった。

 これでメーンの8人タッグマッチ(大仁田、雷神矢口、NOSAWA論外、保坂秀樹組vs船木誠勝、高山善廣、冨宅飛駈、大塚組)のルールが決定。「ストリートファイトルールを適用し、有刺鉄線ボード、バンクハウス、あらゆる凶器が認められ、特にレフェリーが危険と見なした行為以外は全てが認められる。譲歩するといえばエニウェアも入れて、場外で関節が決まってギブアップした場合も勝利が認められることにする。注目の試合だし、相手も引けないでしょう。引いたら大恥をかきますよ」としてやったりの表情の大仁田。完全に邪道ワールドに引き込むことに成功した。