<新日本10日・両国大会>NEVER無差別級王者の柴田勝頼(36)は天山広吉(45)の挑戦を退け3度目の防衛に成功した。
実に2006年10月のIWGP戦以来となる新日プロ管理シングル王座戦で復権を狙う猛牛の執念に、王者は序盤から苦しめられた。強烈な頭突き、さらにアナコンダ殺法で窮地に陥ったが、柴田はおきて破りのTTDで反撃ののろし。モンゴリアンチョップにカウンターの張り手を打ち込むと、最後はPKを決めてベルトを死守した。
第3世代との防衛ロードを歩む王者は3月の名古屋大会での小島聡(45)に続き連勝。試合後は大の字の天山に一礼すると、その傍らで介抱していた永田裕志(47)の顔面を蹴りつけ、一触即発ムードとなった。
永田は鬼の形相を浮かべ、29日の熊本大会での王座戦が決定的に。第3世代最後のとりでと言えるミスターの登場に王者は「ようやくここにきてケツの青いオッサンが(出てきた)」とニヤリ。「1対第3世代。これ(ベルト)がある以上は、1回でも負けたら負けだから」と、3連勝を予告した。