新日本プロレス4月10日の東京・両国国技館大会でタマ・トンガ(年齢非公表)、タンガ・ロア(32)の兄弟タッグとのV2戦に臨むIWGPタッグ王者の真壁刀義(43)が、汚名返上への思いを明かした。因縁の始まりとなる「NEW JAPAN CUP」1回戦でタマに喫した不覚は痛恨の1敗だった。1日も早いリベンジが必要な理由とは——。

 本間朋晃(39)との名コンビでベルトを保持する真壁は、両国決戦でバレットクラブに新たに誕生した兄弟タッグの挑戦を受ける。3月27日の後楽園大会ではトンガとのシングルマッチに弟・ロアが乱入。合体技「ゲリラ・ウォーフェア」を浴びてKOされる屈辱まで味わった。(試合結果は真壁の反則勝ち)。

「アイツらただじゃおかねえ」と息巻く真壁は「兄弟タッグだか何だか知らねえが、この世界で“キョーダイ”の多さならウチの本間にかなうヤツはいねえ。タマも自覚が出て実力が上がってきたのは認めるけど、ベルトが俺たちを選んでんだよ」と豪語した。

 そもそも今回の王座戦はNJC1回戦でトンガに喫した不覚が発端。しかもこの敗戦こそ、真壁にとって痛恨の極みだった。

 試合前日の3月2日、テレビ朝日の看板長寿番組「徹子の部屋」に棚橋弘至(39)とともに初出演を果たしたばかりだったからだ。ちなみにNJCでは棚橋もバッドラック・ファレ(33)に敗れ“徹子組”はオンエア翌日に揃って1回戦負けという無残な結果に終わった。

「本業の充実あってこそのメディア出演」は真壁の持論。

「俺も棚橋もここ最近は確かに足踏みしてるよ。それは俺らがメディアに出てるからじゃない。相手だってそういう俺らを食えばチャンスだって、燃えてくるからだろう。もちろん俺らはそれを返り討ちにしなきゃいけねえんだけどな。そうすればプロレスはもっと盛り上がるだろ」という使命感を持っている。

 それだけにNJCの借りは一日も早く返す必要がある。

「(司会の黒柳徹子を)『徹子ちゃん』とまで呼んでおいて1回戦負けじゃ、次に合わす顔もねえだろ! 俺がベルト防衛して、徹子も笑顔になってくれたらチャンチャン、でおしまいよ」

 業界屈指の人気は、実力に裏打ちされたものだと両国決戦で証明する。